はじめに
今年も7月8日、ツール・ド・フランスが始まりましたね。
2018年1日目にマイヨジョーヌを手にしたのは、コロンビアの選手、フェルナンド・ガビリア・レンドン(Fernando Gaviria Rendon)。
最後のスプリント、凄かったですね。
集団でゴールする中、手を広げて1位でゴールを通過する姿は素敵でした。
マイヨ・ジョーヌとは
マイヨ・ジョーヌとはフランス語で maillot jaune。
maillot が「ジャージ」、jauneが「黄色の」という意味です。
つまり、黄色いジャージということになります。
マイヨ・ジョーヌと聞くとカッコいい響きですし、「優勝者」みたいな意味があるのかと私も思っていましたが、まさかの「黄色いジャージ」で拍子抜けしました。(笑)
フランス人が聞くと「黄色いジャージ」って聞こえるっていう事実も少し面白いですね。
「さぁ、誰が黄色いジャージを手にするのか!」
なんて聞くと、ちょっと面白く感じちゃう。
英字プリントTシャツをアメリカ人が着るように、母国語の響は日常的な感覚がフランスでもそうなんですね。
誰がもらえるの?
マイヨ・ジョーヌは、個人成績総合1位の選手(23日間全てのタイムを合計し、所要時間が最も時間が少なかった選手)に着用権が与えられます。
両肩に入っている大文字筆記体の「HD」は、ツールの創始者であるアンリ・デグランジュ (Henri Desgrange) のイニシャルである。
Wikipedia参照
だそうです。
誰がトップ選手なのか見分けがつくように、1919年に作られたそうです。
ほぼ100年前!
なんで黄色?
色の由来はレース主催者であるスポーツ新聞『ロト』(L'Auto)=現在の『レキップ』(L'Equipe)=の紙面が黄色であったためと一般に説明される。このほか、主催者ができるだけ派手な色のジャージを所望したところ、仕立屋の手持ちには黄色い布しかなかったためとする説もある。
Wikipedia参照
アニメ「弱虫ペダル」では、優勝者に一桁ゼッケンが与えられますよね。
驚異の証として、一目置かれる存在です。
みんながこれを手にするために頑張るわけです。
マイヨ・ヴェールとは
マイヨヴェールとは、緑のジャージのこと。
ポイント賞を獲得した選手に与えられます。
各ステージのゴールの通過順位、そして中間スプリント地点の通過順位によってスプリントポイントが与えられます。
スプリントポイント合計1位の選手が着る事ができます。
マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュとは
マイヨブランとは略された言い方で、正式名称はマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ (maillot blanc à pois rouges)。
「山岳賞」に送られるジャージです。
直訳すると、「赤いドットと白いジャージ」。
よく言われるマイヨアポアという省略された言葉は、「赤いドットのジャージ」なんです。
フランス人はただジャージの色で呼んでいるつもりが、日本に来るとかっこいい呼び名感覚になっているなんて、フランス人もびっくりです。
時々、赤水玉のジャージを着ている方を見かけませんか?
もしかして、山で見かけたら山が得意な登り屋かもしれません。
マイヨブランとは
新人賞とともに送られるジャージのことです。
新人賞といっても、1回だけしかもらえない訳ではありません。
開催年のうちに25歳以下の誕生日を迎える選手の中で、総合成績が最も上位の選手に贈られます。
つまり、25歳になる前になんども若手の中で上位にゴールできれば、2度でも3度でももらえます。
敢闘賞(ドサール・ルージュ)
ジャージがもらえるのは上記4種類だけですが、そのほかに敢闘賞があります。
ドサール・ルージュと言われ、赤地に白抜きのゼッケンが与えられます。
「赤いゼッケン」という意味です。
この賞は審査員の主観によって選ばれる賞で、各ステージ終了直後に受賞選手1人が主催者から発表され、表彰が行われるそうです。
特に、ゴール手前のスプリント勝負を終えてから、団体に吸収されずに逃げ切った選手に贈られる事が多かったようです。
これを知っていれば、ゴール手前の試合の見方がうんと楽しくなりますね。
まとめ
1日ごとにマイヨヴェールが着れると、23日間の長い戦いで選手の覇気もあがり、見ている方も楽しくなりますよね。
2日目からは、ジャージの色で選手を探して見ると楽しくなるかもしれませんね^^